2017年12月29日金曜日

カナダ見聞録#16~エドモントンのクリスマス~


 少し遅れましたがメリークリスマス!
 エドモントンでも無事、クリスマスを迎えることが出来ました。
 今年のクリスマスは教会などには行かないで、家で家族と過ごしました。
 また、12月26日には、家から30分程のところにある、「Christmas at Bobs」という家に行ってきました。この家は、普段は人が普通に生活している一般家庭です。ですがクリスマスの時期になると、エドモントンのニュースに乗るくらいの、綺麗な家になります。


 家の屋根から歩道の木まで、カラフルなイルミネーションが施されています。
 12年前からこの活動をしているようで、毎年地元の人が集まって、インスタグラムなどに撮影した写真を投稿しています。ハロウィンが終わったころから飾り付けの準備をはじめ、1月の上旬頃に片付けるそうです。
 私は、その家に行って飾りを見てきたのですが、本当にきれいで、準備に相当の苦労がうかがえました。
 そこで、いつものように写真を撮ってきたのですが、今回は以下の動画にまとめてみました。
 http://bit.ly/2C7wC6Y
 このような動画作成は初めてなのでうまく出来ているかは分かりませんが、また機会があれば作ってみたいと思いました。
 
 では、短いですが今回はこれで終わりにします。
 明日の朝5時45分に家を出発し、イエローナイフへ旅行に行ってきます。
 帰ってくるのは年明けなので、2018年にまたお会いしましょう!




 

2017年12月26日火曜日

カナダ見聞録#15 ~冬休みになりました~


 今日の最高気温は-21、最低気温は‐29℃です。
 12月23日から1月8日までが冬休みとなり、12月29日からはオーロラの観光名所として有名な「イエローナイフ」という地域に行ってきます。
 12月22日が学校の最終日だったのですが、正直日本とここまで違うのかと驚かされました。日本では、教室の大掃除をしたり、体育館などで終業式が行われたり、通知表が配られたりすると思います。
 ですが、私の学校では、
 1,2時間目:映画鑑賞
 3,4時間目:9年生による出し物
 5,6時間目:ダンスパーティーまたはゲーム
 
 という時間割で行われました。コスプレなどをしている人も多く、映画鑑賞では、クリスマスの映画として有名な「Elf」などを見ました。クラスにも、初めて見た人はほとんどいないくらい有名な映画でした。
「elf movie」の画像検索結果
先生が英語の字幕をつけてくれたこともあり、私でも友達と一緒に楽しむことが出来ました。
 3,4時間目は、体育館に中学生が集まり、9年生の出し物を見させてもらいました。全員で劇をしたりするのではなく、一人、または2,3人のグループがそれぞれ出し物を用意してくれていました。内容は、歌を歌ったり、ピアノを演奏したり、ダンスを踊ったりと様々でした。詩を朗読したり、バイオリンを演奏している人もいました。
 5,6じかんめは、ダンスパーティーに参加するか、室内でゲームをするかを選ぶことが出来ました。私は、友だちに誘われていたのでダンスパーティーに行くことに。
 どのような格好で参加したら良いのか分かりませんでしたが、黒いシンプルなワンピースを着て、会場の前で待ち合わせました。会場は3,4時間目のときと同じ体育館だったのですが、壁にはたくさんのスポットライトが付けられ、天井にはミラーボールがありました。初めは、みんなの高すぎるテンションについていけなかったのですが、私を楽しませようとしてくれていたのは分かって、嬉しく感じました。

 このようなスケジュールの一日だったので、学活で先生がお話するような時間も無く、通知表さえも配られませんでした。ロッカーの中を整理するのは木曜日にやりましたが、ロッカーには荷物を入れっぱなしにしている人が殆どでした。私は、通知表が配られるのが楽しみだったことはほとんどありませんが、成績が分からないまま前期が終わってしまうのは、少し不安が残ります。また、宿題は何も出ませんでした。クリスマスや「イエローナイフ」への旅行も、存分に楽しんできたいと思います。

2017年12月10日日曜日

カナダ見聞録#14 ~学校に通って思うこと~


 12月9日の最低気温は、0℃、最高気温は7℃です。ここ数日はとても暖かい日が続いています。
 カナダは、とても寒い国、という印象がありますが、もちろん地域によって気候は様々です。カルガリーなどでは、「チヌーク/シヌーク」と呼ばれるフェーン現象が起きることもあるそうです。フェーン現象とは、太平洋からの季節風の影響で、暖かい空気がやってきて、気温が急激に上がることです。現地では、このような現象を「チヌーク/シヌーク」と呼び、数時間のうちに15℃以上も気温が上がることもあるんだそうです。この「チヌーク/シヌーク」という現象がたびたび起こることで、冬の厳しい寒さを和らげてくれるんだそうです。
 私が調べたサイトはこちらです。詳しくはこちらから。
 http://bit.ly/2AMxvAe
 http://bit.ly/2BwMyei

さて、もうすぐ冬休み、街中でも、クリスマスのデコレーションをした店や家が多くなってきました。冬休みが終わると、あっという間に後期になり、7年生ももうすぐで折り返し地点です。今日は、学校に実際に通ってみて思った特徴や出来事を、5つ紹介します。
 ※学校の様子となっているため、写真が一つもない記事になってしまいました。
 読みずらいとは思いますが、ご了承ください。

 1.体育は英語なしでもついていけるけど…

学校の体育も、先週から全員体育館で行うようになりました。今までは、男女が交代で体育館の日、外でやる日が決まっていました。今は、男女合わせておそらく50人以上が体育館に集まって体育をしています。体育館が特別大きいというわけでもないので、床に一人ずつ小さいマットを敷いて、ヨガや筋トレ、柔軟などをしています。
 今の体育で思うことは、この授業はとても、「英語の勉強になる」ということです。
 体育は、基本英語がそんなに上手じゃなくてもついていける授業です。しかし、ヨガは、体育館の電気を消し暗くした状態で、パソコンからの音声や、先生の指示を聞いて、場合によっては目も閉じて行います。そして、指示の通りに足を伸ばしたり、大きく息を吸ったり。「足を肩幅に開く」など、よく使うフレーズは、大体わかるようになってきました。このように、とてもリスニングの力がつく授業だと思います。
 

 2.初めてのクリスマスコンサート

 12月6日に、私たち「Band」のクラスの、クリスマスコンサートがありました。
 7年生だけでなく、8年生と9年生のBandのクラス、9年生の一部が部活のような感覚で参加している、「Jazz band」というクラスが参加しました。

 この学校はとても大きく、選択授業もあるため、同級生の友達は増えやすいと思います。しかし、他学年との交流はほとんどありません。そのため、このコンサートで8,9年生の発表を見れたのは、とてもいい経験になったと思います。当日は、リハーサルが終わってからコンサートが開始するまでの待ち時間に、同じ楽器の人と練習したり、上級生にアドバイスをもらったりしました。
 まだ楽器を持って3か月しかたっていないので、まだまだ改善の余地はあったと思います。ですが、早いうちにステージで演奏したり、上級生の演奏を見たりすることは、とてもいい経験になったと思います。
 

 3.時間割は日本と大きく異なります

 この学校は、月に一度くらいの感覚で、3連休があります。「Public Holiday」や「Teachers Day」 という日があり、大抵は月曜日が休みになります。
 日本の学校は、時間割は曜日ごとに決まっているところがほとんどだと思います。
 ですが、この学校には、曜日は関係なしに、「Day 1」から「Day 5」と、5種類の時間割があり、ローテーションしていきます。なので、月曜日なのに「Day 3」だったりして、はじめのうちは混乱しました。でも、このやり方なら、どの時間割も同じ数ずつやることができます。
 授業は6時間あり、部活もあります。
 一つの授業は52分と、とても微妙で、休み時間は6分~10分。
 教室は科目ごとにすべて違うので、休み時間の廊下はたくさんの生徒で溢れています。
 クラスごとの教室がないため、教室に自分のノートやファイルなどを置いたりはしません。朝の会や帰りの会もなく、学校に登校したらロッカーに荷物を置き、そのまま次の授業の教室へ向かいます。
 昼休みは50分で、お昼ごはんを食べる時間は決まっていません。
 お弁当の人もいれば、学校の店で何かを買う人もいます。体育館には、昼休みになると長机と椅子が用意され、大抵の人はそこで食べます。
 電子レンジもあるので、冷凍のパスタや、カップ麺を持ってくる人もいます。

 4.教科書はすべて置き勉!?

 教科書は、社会、理科、数学の三冊しかありません。ですが、社会の教科書は400ページ以上、数学と理科も300ページ程もあり、ものすごく重たいです。
 また、私が今使っている教科書は、去年の7年生が使ったものを使いまわしているので、教科書に書き込みはできません。
 その上、教科書はこの学校の生徒限定で、電子化もされていて、家で見ることもできます。
 なので、わざわざ教科書をすべて持って帰る必要は、あんまりありません。ほとんどの生徒は、学校に置き勉しています。 
 教科書のほかに、ノートの代わりに使ているバインダーもありますが、テストが近いときや、復習が必要な場合は、中の紙だけを抜き取って持って帰ります。
 私は、教科書のほうが読みやすいし、鞄が極端に軽いと忘れ物をしていそうで不安になるので、今のところは全部持ち帰っています。
 でも、友達には「全部持って帰ってるの!?」とかなり驚かれたし、学年が上になって教科書がさらに重くなると、置き勉をするようになるかもしれません。

 5.母国語でも難しいものは難しい

 みなさんも、一度くらいは、「日本語って難しい!」と思ったことがあると思います。
 私も、漢字の勉強や敬語の種類などを勉強している時に、同じように思ったことがあります。
 それに比べ、英語は、たった23文字のローマ字しか使われず、敬語もありません。
 今までは、「日本語のほうが絶対難しい」という考えを捨てられずにいたのですが、最近になってようやく考えがわかってきました。
 例えば、日本人の私でも、歴史の授業などに出てくる人名や地名の漢字を、なかなか覚えられなくて苦労しました。
 それと同じで、英語が母国語の人でも、歴史の授業で、人名や地名を正しく書けなくて、テストの点数を減点される場合が多くあります。他の授業でも、初めて聞く単語は正しく書けない場合が多いそうです。国語の授業で長文を書くときには、「この漢字ってどう書くんでしたっけ?」と先生に聞くのと同じように、スペリングを聞く生徒だっています。
 どちらが難しいとは言い切れないけど、何事にも大した知識もないのに言い切るのはだめだと、改めて思いました。
 
 その割には、学校のクラスメイトには、「日本人ならどんな漢字でも知っている」と勘違いされてしまったことがあります。その子が持っていたストラップに漢字が書かれていたため、私に聞いてきたのがきっかけでした。
 それから、「すしって漢字でどう書くの?」と聞かれ、「寿司」と答えたら、「じゃあ私の名前は漢字でどう書くの?」と聞かれてしまいました。
 「どんな日本語にも漢字があるわけじゃなくて、外国の人の名前はカタカナで書く場合が多いこと」、「同じ名前で違う漢字の人もいるし、漢字にも意味があるから、意味を考えながらイメージに合った漢字を付けれること」を、何とか説明しました。伝わったかはわからないけど、このことがきっかけで、その子と仲良くなれたと思っています。


まとめ.なんだかんだで学校は楽しい

 私って、ものすごくポジティブな人間なのかなぁと、最近になって思います。大変なことや、できないことがあっても、少しずつできるようになっていこうと、あまり思い詰めていません。また、環境がころころ変わる生活をしている私にとって、一夜漬けで勉強するよりも、新しい環境でも自分から声をかけてみることが、言語を習得する上で大事なことなのかなと思っています。
 同じ国の、同じ学校にいても、これから先、周りの環境が変わるなんてことはたくさんあると思います。
 例えば、今まで各学年1クラスの学校にしか通ったことがない私は、クラス替えがあるだけでも違う国に行くのと同じくらいの変化なのかもしれません。そんな変化があったとき、この学校に来たばかりの時みたく、誰かに声をかけてもらえるのを待つだけでは、まだまだなんだと思います。
 9年生くらいになったら、勉強が追い付かず「学校なんて行きたくない」とか思う日が来るかもしれませんし、友達とうまくいかず、クラスで孤立してしまうかもしれません。
 どうなるにせよ、今私にできるのは、学校生活を精いっぱい楽しむことだと思っています。