2018年4月28日土曜日

カナダ見聞録#22~今年度もラストスパート!~


 も後半になり、ようやくエドモントンにも春がやって来たような気がします。
 氷のようになっていた地面も、3日ほどで一気に解けてしまいました。
 今はもうコンクリートや芝生が見え、公園などでは日向ぼっこをしているうさぎも見ることが出来ました。
 よく見たら木々の若葉や蕾も少しづつ膨らんできていて、ようやく長い冬が終わったんだと実感します。
この写真は4月25日に、学校の帰り道で撮ったものです。
その日は天気も良く、半袖のまま歩いている人も多くいました。

 
学年末に向けて

日本ではすでにもう新学期がスタートしている頃ですがこっちは学年末まであと2ヶ月ほどあり、ラストスパートに入ってきた感じです。先週の水曜日にはHLATという筆記試験があり、先週の金曜日には来年度(8年生)の選択授業を選びました。選択授業では一年間続けてやる授業を1つ、半年に分けて行う授業を2つ選びます。私は、一年間の方は「Band(吹奏楽)」、半年の方は「Food and Fashion(家庭科)」と、正式な名前は忘れてしまったのですが、コンピューターの授業を取りました。コンピューター以外の授業は今年度もやっている科目で、ほとんどの人は、来年度も今と同じ授業をとっています。ですが、授業の内容が自分に合わなくて苦手だった人、もっと興味のある授業ができた人などは、別の授業を取ることがあります。また、7年生の時はある授業でも、8年生になるとなくなってしまう場合があるため、新しい授業を選ばなければいけなく、私もそのケースに当てはまります。そこで、私はコンピューターの授業を取りました。「個人的に興味を持ったから」、「担当の先生が数学の先生で知ってるから」、「友達も何人かその授業を取っているから」というのが、主な理由です。
 9年生は5月の中頃に卒業試験のようなものがあるらしく、最近は昼休みに教室で勉強しているのをよく見かけます。この学校には、ホームルームは一応ありますが、それは自分の荷物などを置いていけるような場所ではなく、行事の時にクラスメイトが集まる場所だったり、書類を提出する先生がいる教室のことを言います。自習室などもないので、昼休みや放課後に勉強したいときは勉強したい科目の先生がいる部屋で勉強します。逆に、勉強などをしない生徒は、昼休みなどに教室に入ることは出来なくて、椅子やテーブルが並んだ体育館で食事をしたりしています。
 
最近の昼休み

 最近の昼休みは、私のクラスや、体育などを一緒に行う隣のクラスの仲のいい人たちと一緒に食事をしています。
 今までは、お昼ご飯を食べながらスマホでゲームをしたり、話をしたりしていました。そのゲームというのが、かなり推理要素の高い、謎解きゲームのようなもので、私も一緒に参加するにはかなり難しい内容でした。
 ですが、今はそのブームが終わり、新しいブームに切り替わりました。それは、スマホのアプリでできる「塗り絵」。友達の殆どがそのアプリを持っていて、私も入れてもらいました。そのアプリは「ColorMe」というアプリで、もともと沢山の下絵(線画)が入っていて、そこに色を付けていきます。色の種類もたくさんあり、ワンクリックで塗ることができます。これなら私にもできそうだと、友達の真似をしながら早速やってみました。
 そして完成したのが、下の画像です。


 やってみると意外に楽しくて、達成感もあります。空いた時間に少しずつできるので、授業や勉強の息抜きにもよさそうだと思いました。クリックしたところが塗りつぶされていく感じなので、色のグラデーションなどはできませんが、使う色を少し変えるだけで印象がかなり変わってきて面白いです。
 友達とは、同じ下絵のものを作って、見比べたりしています。友達は結構前からやっているそうで、完成した絵が60枚近くもありました。実際に、美術関係の選択授業も取っていて、「ここでこの色を使うの!?」と思ってしまうような芸術品ばかりです。
 
勉強の方も…

 さて、最近は昼休みがより楽しくなってきたのはいいのですが、最初にも言ったとおりに今年度ももう残り約2か月。私たち7年生にも、6月の初めには大きな試験があります。
 最初にも言った「HLAT」という筆記試験は、決められたトピックについて、90分間かけて文章を作るというものでした。あっという間に制限時間が過ぎ、90分間で書けたのは700文字くらいでした。とはいえ、自分の意見や言いたいことを英語の文章でまとめるのは、会話力を伸ばすためのいい練習になるそうです。あまり手軽に取り組めることではないですが、少しずつ練習していきたいと思いました。

 今は、国語の授業で「Freak The Mighty」という物語を読んでいます。紙の本で150ページくらいの本で、チャプター(章)が25個に分かれています。

Image result for Freak The Mighty

 授業では、クラスで本文を読みながら、一つのチャプターごとにあらすじや設定などをまとめています。私には、わからない単語が多かったり、1ページごとに順番に読んだりするときは、緊張して内容が全く入ってこなかったりします。ですが、内容自体はなんとなく面白くて、意味が分かると笑ってしまうような文章もあります。
 因みに、日本語でも、「フリーク・ザ・マイティー」という名前の小説になっているそうです。

選択授業では…

 選択授業も、一年間のまとめに入っています。特に「Band」の授業では、5月8日には7~9年生のコンサートがあり、そこがこの一年で最後の試験にもなるそうです。授業でも本番を意識した練習を行っていて、だんだん緊張感が高まってきている気がします。

まとめ

 日本では新学期になれてきて、ゴールデンウイークや五月病などが話題になってきていると思います。一方で、私たちはテストの点数などから進学が危ぶまれている人、飛び級が期待できそうな人の話題を私でもよく耳にします。
 飛び級は義務教育を一年スキップできて嬉しいですが、親しい友達と違う学級になってしまったり、ほとんど知らないクラスメイトたちとの不安もあり、必ずしも嬉しいことばかりではないそうです。
 私も、これからやってくる試験やテストに向けて、最善を尽くせるように頑張りたいと思います。

2018年4月8日日曜日

カナダ見聞録#21~冬のバンフ旅行~

 
 3月31日から4月2日の間、エドモントンから約420kmほど離れた、「バンフ」というところに行ってきました。ここには、まだ暖かいときにも行ったことがありましたが、今回もう一度、雪がある季節に行ってきました。バンフはエドモントンよりも若干南にありますが、ロッキー山脈などの地形が関係して、雪がまだたくさんあります。
 
もう4月だというのに、スキーも楽しむことができました。
 途中で雪が強くなってきましたが、雪もきれいで寒すぎなかったので、絶好のスキー日和だったと思います。
 景色も、夏に来た時とはまた随分と違って、雪の積もった綺麗な山脈を見渡すことができました。
 そして、ホテルはThe Fairmont Banff Springs(バンフ・スプリングス・ホテルという所に泊まりました。このホテルは、世界有数のリゾート・ホテルの1つともされているらしい、かなり高級なホテルでした。そこにはお父さんがちょうど30年前に留学して働いていたのと、この時期はアルバータ州からの観光客への40%割引があるそうだったので、行ってみることになりました。

 ロッキー山脈に溶け込んでいるかのように建つホテルからは、季節ごとに様々な景色を楽しめそうです。このホテルの近くにはボウ川という大きな川が流れていて、その川に沿った地形を利用したゴルフ場も、評判が高いそうです。
 
 また、このホテルは1888年に開業された歴史あるホテルで、今年でちょうど130年目になります。しかし、このように歴史ある建物の殆どには、どうして存在してしまうお化けや幽霊といった噂。この手の話は非常に苦手なのですが、残念ながら、このホテルも例外ではありませんでした。一番有名なのは、このホテルで結婚式を挙げる予定だったはずが、式前に大理石の階段で起きた事故によって亡くなってしまったというある花嫁の幽霊です。その事故が起きた階段付近や、その花嫁が泊まっていた部屋などで幽霊が目撃されているそうです。 
 
 若干話がそれますが、勇気をもって「海外 幽霊 概念」とグーグル検索してみると、ヨーロッパや北米の幽霊などは、日本とはかなり異なっているらしいことが分かりました。
 例えば、日本の幽霊はぼんやりとしていて、ヨーロッパなどでははっきりと見えるそうです。心霊写真を例に挙げても、日本では「なんとなく人影っぽいものが見える…」、「水面や地面などが人の顔に見える…」といった見え方が多いと思います。一方、ヨーロッパや北米では、「どこの誰だかはっきりわかる」場合が多いそうです。
 また、日本では、「白い袴の女の人がこっちに歩いてくる…」、「車でトンネルを抜けたら人の手形が大量についていた…」といったような、精神的で、幽霊などにしかできないような怖さがあります。そして、ヨーロッパや北米では、「ポルターガイスト現象」などのように、肉体的、暴力的な怖さがあるそうです。
 
 また、「お化けには足がない」というイメージは小さいころからあると思いますが、それは日本の場合、江戸時代の幽霊画家が幽霊を描いていたとき、途中で墨がなくなってしまい、そのまま完成させたのが、最も有力な由来だそうです。
また、イギリスは幽霊大国と言われるほど幽霊が有名ですが、そこには幽霊保険」という、幽霊によって怪我をさせられたりしたときのための保険があります。ただ、「幽霊によって怪我をさせられた」という証明が非常に難しいため、普通の保険に入ることもおすすめされているそうです。
 
 実際、私がバンフ・スプリングス・ホテルに泊まって、幽霊などを見ることはありませんでした。旅行から帰ってきて、私なりに調べてこのようにまとめてみましたが、伝統や文化によってここまで変わってくるのは少し興味を持ちました。