2018年9月23日日曜日

カナダ見聞録#25~新学期になって~


 こんにちわ。今日、9月23日の最高気温は7℃、最低気温は0℃です。昨日までは最低気温が氷点下を下回ることも多く、ここ数日では暖かめの日になりそうです。
 長かった夏休みも終わり、私もGrade8になりました。新学期が始まったのは3週間ほど前のことですが、ここ一週間ほどでようやく緊張がほどけて、初めに比べると余裕が出てきたようにも感じます。
 新学期になって、変わったこともいくつかありました。

 クラスメイト

 Grade7の時のクラスメイトは、全員で34人もいました。それが、今年になって、22人になりました。そのうち二人は違う学校などから来た転校生で、かなり人数が減っています。しかし、新しいメンバーが急に増えたわけではないので、そんなに環境が大きく変わったわけでもなさそうだと思います。
 二人の転校生のうち一人は女の子でした。そのことは、最近行ったフランス語の授業のグループ活動のおかげで、他の女の子と同じくらいに、仲良くなることができたと思います。
 また、選択授業のクラスメイトは、ガラッと変わりました。
 特に、主に吹奏楽を行う「band」のクラスでは、去年の成績などを見て、2つのクラスの実力がバランスよくなるように、クラス替えが行われました。また、去年よりも人数が減ったので、遠くの楽器の音もよく聞こえて来るようになりました。
 

 担任の先生


 もちろん、ホームルームの先生、各授業の担当の先生も、去年と大きく変わりました。ただ、理科の授業と、選択授業の先生は去年と変わらなかったので、その先生の時は、若干安心して授業を受けることができました。先生が変わると、授業の進め方も大きく変わるので、最初のうちは先生も生徒も、お互いに手探りな状態で進んでいる感じがします。
 今週になって、それぞれの教科でテストがあったりしたので、ようやく私も、授業の雰囲気などに、慣れてきた気がしました。
 

 ロッカー、教室の場所

  カナダやアメリカの学校では、先生が生徒のいる教室へ来てくれるのではなく、生徒が自分で、先生のいる教室へ行って授業を受けるようになっています。 
 ホームルームはありますが、そこに自分のかばんや水筒を置いたりはしません。
 自分の荷物は、廊下にびっしりと並べられたロッカーに入れます。
 体育で使う靴や、お弁当、水筒、寒い日はコートやブーツまで、すべてロッカーに入れています。
 もちろん、その中には教科書やバインダーも入っていて、ロッカーには一つずつ鍵もついています。初めて見たときは、教室の後ろの方にある掃除道具を入れるロッカーのようだと思いました。そんな感じのロッカーが、廊下にびっしりと並んでいます。

 日本の学校では、教科書は使う分だけ机の中にしまったり、机のわきにあるフックにものを掛けたりすることができると思いますが、”自分の教室”が特にない環境では、ロッカーにしか自分のものを置いておくことができる場所はありません。
 ロッカーは、新年度に新しい鍵と一緒に割り当てられます。最初は、ロッカーの場所を間違えたり、鍵がうまく開けられなかったりと、大変です。ロッカーを開けることができなくて、次の授業の荷物が取り出せなく、授業に遅刻することもあります。その他にも、教室の場所もかなり変わったので、間違えて反対の方向に行ったり、教室の場所が分からなくなることもあります。
 ですが最近では、この階段を使った方が近い、こっちから行った方が早く着けそう、などと、考える余裕が出てきました。

 すでに初雪も

 カナダといえば寒いというイメージは、実際に来る前からも、すでに持っていました。
 ですが、今年は寒くなるのが異常に早いからなのか、去年の今頃と、窓から見える景色がまるで違います。
 

 学校のこととは何も関係がないのですが、今年は初雪が9月12日に降りました。
 去年よりも1週間ほど早かったうえに、その次の日には、庭や階段の手すりに、雪が積もっていました。
 雨と雪の中間のようなものが、一日中降っているような日もありました。
 
 今年は、随分と寒くなるのが早いようです。
 10月の頭には家族で旅行する予定もあるので、これから少しでも暖かくなってくれたらいいなと思います。

 

2018年7月5日木曜日

カナダ見聞録#24 ~夏休みになって~


 今日で夏休みが始まって、一週間が経ちました。新学期が始まるのが9月4日なので、夏休みはあと2か月もあることになります。7月の後半からは日本に一時帰国するのですが、それまでの時間を有効に使っていきたいと思います。
 


 夏休みの終わりは、学校で最終試験(Final Exams)がありました。その結果は学校の生徒や保護者が使うウェブサイトを通して帰ってきました。
 成績が高い順に並べると、数学理科国語社会という感じでした。また、どの教科でも共通して、「○○について説明しなさい」、「考えて書きなさい」などといった問題が苦手だということもわかりました。
 
最終試験は学校の最終日までありましたが、その日は学校が終わったあと、1時間ぐらい、教室や学校の敷地内で遊んだりしました。室内ではお菓子を食べながらボードゲームをしたり、外に出れば、冬はスケートリンクとして使われていたコートに入って遊んだりしました。
 この一年では、たくさんの成果と課題が見えてきて、私としてはようやくスタートラインに立っているような感じです。
 この一年で、どのように勉強をすればいいのか、自分に何が足りていないのかを、よく理解することができました。とても充実していた、達成感のある一年だったと思います。
 
 今日は7月4日ですが、3日前の7月1日は、カナダの建国記念日でした。カナダは今年で151年になります。まだ2回目なのでよくわかりませんが、去年は150年ときりがよく、今年よりも盛り上がっていたのかもしれません。
 その日は、朝7時半ごろから「Canada Run」というマラソンがあり、私と家族も参加しました。朝早くからの開始だったので、非常に走りやすかったと思います。
マラソンが終わった後は、この水筒をもらって水を飲んだり、クッキーやスイカ、アイスなどを食べることができました。

走り終わった後は、パンケーキの朝食を頂きました。これは、1989年から行われている、Canada Day pancake breakfastと呼ばれている、 Ismaili Communityという団体によるイベントだそうです。

パンケーキ用の、大きなポンプ式のメープルシロップもありました。

 
 夜の11時からは、花火がありました。途中で小雨が降ってきてしまいましたが、様々な種類の花火を、たくさん見ることができました。
 

 2回目のCanada Dayは、朝早くから走ったり、夜に花火を見に行ったりと、家に帰ったころにはくたくたでした。
 なので、次の日は一日、家でwカップを見たりしてゆっくりと過ごしました。
 カナダはwカップには出ていなかったので、色々な国の試合を中継していて、日本vs.ベルギーの試合も、リアルタイムで見ることができました。
 残念ながらベスト8には届かなかったものの、とても内容の濃い、素敵な試合を見ることができました。
 
 ここ数日では、庭で育てているレタスが、とても大きく育って、消費が追い付かないくらいです。


 まだまだ長い夏休みも、だらだらしていたらあっという間に過ぎて行ってしまいます。
 やることならたくさんあるので、充実した、楽しい夏休みにしたいと思います。
 

2018年6月19日火曜日

カナダ見聞録#23~今年度もいつの間にか残りわずか~

 6月18日月曜日。本日の最高気温は26℃と、久しぶりにいい天気です。しかし、私達にとっていい天気でも、カナダでは「高温注意報」が出されています。



最終試験             
タイトルにもある通り、私の学校は、6月27日水曜日で今年度が終了します。
あと一週間と少ししかなく、学校でも年度末の最終試験に向けての勉強が始まっています。
 最終試験というのは、国語数学理科社会の4つで、9年生になったら第二外国語のフランス語も行われます。
 選択授業などには、最終試験はありません。 
 代わりに、吹奏楽のクラスでは楽器の大掛かりな掃除を行い、家庭科でも、今まで使ってきたキッチンを綺麗にしました。


吹奏楽              
 もう一ヶ月ほど前になってしまいましたが、この吹奏楽のクラスで、コンクールのようなものがありました。アルバータ州の学校すべての吹奏楽のクラスが、一つの大きな施設に集合しました。私達は、クリスマスコンサートで演奏したものと同じ曲を演奏しましたが、ホールの大きさや客席などがかなり違い、楽器の音が想像以上に伸びて広がっていくような感じでした。
 私達はそのコンクールで、日本語に直すと「優秀賞」になると思われる、賞をもらうことができました。おそらく、その上には「最優秀賞」などがあると思うのですが、私には充分すぎるくらいの結果が出たと思います。

それ以外のテストでは        
 最終試験がもうすぐなのですが、私達は普段、小学校のように単元ごとに試験を受けてきました。そういった試験は、第二外国語のフランス語以外、全て終わっていて、成績も出揃っています。
 改めて見ると、最初のうちは勉強の仕方が全くわからず、科目によっては採点もされなかったこともありました。採点されていても50%も取れていないなど、見るに耐えないものでした(ヨーロッパや北米では、〇〇点ではなく、%を使って成績を出します)。
 ですが、一番最近のテストでは、社会は70%台、理科は80%台、数学は90%台を取ることが出来ました。最初に比べたらより良い勉強の仕方も分かってきて、大きく成長できたと思います。
 


最後に               
 最後に、6月18日の朝8時頃、大阪府北部で震度6弱の地震があったと聞きました。カナダにいた私には、地震が起きてから一時間ほどして、その情報が入りました。私は、「YouTube」で、日本のテレビのニュースを動画にアップしてくれているチャンネルを登録していて、そのチャンネルの動画で地震について知りました。たまたまその時にニュースを見ていたので、リアルタイムではないですが、他の家族よりも早く知ることができました。
初めて知ったときは驚いたし、震度6弱というのがどのくらいかわからなかったので、ツイッターなどから情報を探しました。そこでは、電車が止まって混雑している駅や人々、落下してきたものが散乱して床に散らばっている様子などが、すぐに分かりました。
 さらに月曜日になって、YouTubeで震源地やその付近に住んでいる人が、被害の状況や、どのような対策が必要なのかを説明する動画が沢山アップされていました。
 日本から遠く離れていて、時差もあるにもかかわらず、被害の様子が手に取るようにわかりました。普段ツイッターなどはそんなに活用していないのですが、今回のように日本での出来事などをいち早く知ることができる、大事な手段なのだと感じました。

2018年4月28日土曜日

カナダ見聞録#22~今年度もラストスパート!~


 も後半になり、ようやくエドモントンにも春がやって来たような気がします。
 氷のようになっていた地面も、3日ほどで一気に解けてしまいました。
 今はもうコンクリートや芝生が見え、公園などでは日向ぼっこをしているうさぎも見ることが出来ました。
 よく見たら木々の若葉や蕾も少しづつ膨らんできていて、ようやく長い冬が終わったんだと実感します。
この写真は4月25日に、学校の帰り道で撮ったものです。
その日は天気も良く、半袖のまま歩いている人も多くいました。

 
学年末に向けて

日本ではすでにもう新学期がスタートしている頃ですがこっちは学年末まであと2ヶ月ほどあり、ラストスパートに入ってきた感じです。先週の水曜日にはHLATという筆記試験があり、先週の金曜日には来年度(8年生)の選択授業を選びました。選択授業では一年間続けてやる授業を1つ、半年に分けて行う授業を2つ選びます。私は、一年間の方は「Band(吹奏楽)」、半年の方は「Food and Fashion(家庭科)」と、正式な名前は忘れてしまったのですが、コンピューターの授業を取りました。コンピューター以外の授業は今年度もやっている科目で、ほとんどの人は、来年度も今と同じ授業をとっています。ですが、授業の内容が自分に合わなくて苦手だった人、もっと興味のある授業ができた人などは、別の授業を取ることがあります。また、7年生の時はある授業でも、8年生になるとなくなってしまう場合があるため、新しい授業を選ばなければいけなく、私もそのケースに当てはまります。そこで、私はコンピューターの授業を取りました。「個人的に興味を持ったから」、「担当の先生が数学の先生で知ってるから」、「友達も何人かその授業を取っているから」というのが、主な理由です。
 9年生は5月の中頃に卒業試験のようなものがあるらしく、最近は昼休みに教室で勉強しているのをよく見かけます。この学校には、ホームルームは一応ありますが、それは自分の荷物などを置いていけるような場所ではなく、行事の時にクラスメイトが集まる場所だったり、書類を提出する先生がいる教室のことを言います。自習室などもないので、昼休みや放課後に勉強したいときは勉強したい科目の先生がいる部屋で勉強します。逆に、勉強などをしない生徒は、昼休みなどに教室に入ることは出来なくて、椅子やテーブルが並んだ体育館で食事をしたりしています。
 
最近の昼休み

 最近の昼休みは、私のクラスや、体育などを一緒に行う隣のクラスの仲のいい人たちと一緒に食事をしています。
 今までは、お昼ご飯を食べながらスマホでゲームをしたり、話をしたりしていました。そのゲームというのが、かなり推理要素の高い、謎解きゲームのようなもので、私も一緒に参加するにはかなり難しい内容でした。
 ですが、今はそのブームが終わり、新しいブームに切り替わりました。それは、スマホのアプリでできる「塗り絵」。友達の殆どがそのアプリを持っていて、私も入れてもらいました。そのアプリは「ColorMe」というアプリで、もともと沢山の下絵(線画)が入っていて、そこに色を付けていきます。色の種類もたくさんあり、ワンクリックで塗ることができます。これなら私にもできそうだと、友達の真似をしながら早速やってみました。
 そして完成したのが、下の画像です。


 やってみると意外に楽しくて、達成感もあります。空いた時間に少しずつできるので、授業や勉強の息抜きにもよさそうだと思いました。クリックしたところが塗りつぶされていく感じなので、色のグラデーションなどはできませんが、使う色を少し変えるだけで印象がかなり変わってきて面白いです。
 友達とは、同じ下絵のものを作って、見比べたりしています。友達は結構前からやっているそうで、完成した絵が60枚近くもありました。実際に、美術関係の選択授業も取っていて、「ここでこの色を使うの!?」と思ってしまうような芸術品ばかりです。
 
勉強の方も…

 さて、最近は昼休みがより楽しくなってきたのはいいのですが、最初にも言ったとおりに今年度ももう残り約2か月。私たち7年生にも、6月の初めには大きな試験があります。
 最初にも言った「HLAT」という筆記試験は、決められたトピックについて、90分間かけて文章を作るというものでした。あっという間に制限時間が過ぎ、90分間で書けたのは700文字くらいでした。とはいえ、自分の意見や言いたいことを英語の文章でまとめるのは、会話力を伸ばすためのいい練習になるそうです。あまり手軽に取り組めることではないですが、少しずつ練習していきたいと思いました。

 今は、国語の授業で「Freak The Mighty」という物語を読んでいます。紙の本で150ページくらいの本で、チャプター(章)が25個に分かれています。

Image result for Freak The Mighty

 授業では、クラスで本文を読みながら、一つのチャプターごとにあらすじや設定などをまとめています。私には、わからない単語が多かったり、1ページごとに順番に読んだりするときは、緊張して内容が全く入ってこなかったりします。ですが、内容自体はなんとなく面白くて、意味が分かると笑ってしまうような文章もあります。
 因みに、日本語でも、「フリーク・ザ・マイティー」という名前の小説になっているそうです。

選択授業では…

 選択授業も、一年間のまとめに入っています。特に「Band」の授業では、5月8日には7~9年生のコンサートがあり、そこがこの一年で最後の試験にもなるそうです。授業でも本番を意識した練習を行っていて、だんだん緊張感が高まってきている気がします。

まとめ

 日本では新学期になれてきて、ゴールデンウイークや五月病などが話題になってきていると思います。一方で、私たちはテストの点数などから進学が危ぶまれている人、飛び級が期待できそうな人の話題を私でもよく耳にします。
 飛び級は義務教育を一年スキップできて嬉しいですが、親しい友達と違う学級になってしまったり、ほとんど知らないクラスメイトたちとの不安もあり、必ずしも嬉しいことばかりではないそうです。
 私も、これからやってくる試験やテストに向けて、最善を尽くせるように頑張りたいと思います。

2018年4月8日日曜日

カナダ見聞録#21~冬のバンフ旅行~

 
 3月31日から4月2日の間、エドモントンから約420kmほど離れた、「バンフ」というところに行ってきました。ここには、まだ暖かいときにも行ったことがありましたが、今回もう一度、雪がある季節に行ってきました。バンフはエドモントンよりも若干南にありますが、ロッキー山脈などの地形が関係して、雪がまだたくさんあります。
 
もう4月だというのに、スキーも楽しむことができました。
 途中で雪が強くなってきましたが、雪もきれいで寒すぎなかったので、絶好のスキー日和だったと思います。
 景色も、夏に来た時とはまた随分と違って、雪の積もった綺麗な山脈を見渡すことができました。
 そして、ホテルはThe Fairmont Banff Springs(バンフ・スプリングス・ホテルという所に泊まりました。このホテルは、世界有数のリゾート・ホテルの1つともされているらしい、かなり高級なホテルでした。そこにはお父さんがちょうど30年前に留学して働いていたのと、この時期はアルバータ州からの観光客への40%割引があるそうだったので、行ってみることになりました。

 ロッキー山脈に溶け込んでいるかのように建つホテルからは、季節ごとに様々な景色を楽しめそうです。このホテルの近くにはボウ川という大きな川が流れていて、その川に沿った地形を利用したゴルフ場も、評判が高いそうです。
 
 また、このホテルは1888年に開業された歴史あるホテルで、今年でちょうど130年目になります。しかし、このように歴史ある建物の殆どには、どうして存在してしまうお化けや幽霊といった噂。この手の話は非常に苦手なのですが、残念ながら、このホテルも例外ではありませんでした。一番有名なのは、このホテルで結婚式を挙げる予定だったはずが、式前に大理石の階段で起きた事故によって亡くなってしまったというある花嫁の幽霊です。その事故が起きた階段付近や、その花嫁が泊まっていた部屋などで幽霊が目撃されているそうです。 
 
 若干話がそれますが、勇気をもって「海外 幽霊 概念」とグーグル検索してみると、ヨーロッパや北米の幽霊などは、日本とはかなり異なっているらしいことが分かりました。
 例えば、日本の幽霊はぼんやりとしていて、ヨーロッパなどでははっきりと見えるそうです。心霊写真を例に挙げても、日本では「なんとなく人影っぽいものが見える…」、「水面や地面などが人の顔に見える…」といった見え方が多いと思います。一方、ヨーロッパや北米では、「どこの誰だかはっきりわかる」場合が多いそうです。
 また、日本では、「白い袴の女の人がこっちに歩いてくる…」、「車でトンネルを抜けたら人の手形が大量についていた…」といったような、精神的で、幽霊などにしかできないような怖さがあります。そして、ヨーロッパや北米では、「ポルターガイスト現象」などのように、肉体的、暴力的な怖さがあるそうです。
 
 また、「お化けには足がない」というイメージは小さいころからあると思いますが、それは日本の場合、江戸時代の幽霊画家が幽霊を描いていたとき、途中で墨がなくなってしまい、そのまま完成させたのが、最も有力な由来だそうです。
また、イギリスは幽霊大国と言われるほど幽霊が有名ですが、そこには幽霊保険」という、幽霊によって怪我をさせられたりしたときのための保険があります。ただ、「幽霊によって怪我をさせられた」という証明が非常に難しいため、普通の保険に入ることもおすすめされているそうです。
 
 実際、私がバンフ・スプリングス・ホテルに泊まって、幽霊などを見ることはありませんでした。旅行から帰ってきて、私なりに調べてこのようにまとめてみましたが、伝統や文化によってここまで変わってくるのは少し興味を持ちました。

2018年3月25日日曜日

カナダ見聞録#20~春休みになって~


 今日の最低気温は-10℃、最高気温は2℃です。3月も終わりに差し掛かってきて、ようやく本格的に雪解けが始まりました。通学路もかなり水が溜まったり流れたりしてきていて、できるだけきれいな道を通るようにしています。
 今日から春休みに入り、旅行に行く予定もあり楽しみにしているのですが、学年末に近づくに連れて勉強のペースも勢いを増してきている気がします(日本以外の殆どの学校は、6月が学年末になります)。
 学期末の成績が発表され、自分の苦手、得意な分野が目に見えてわかるようになってきています。
 最近は、だんだん授業も分かるようになってきたし、どのような勉強方法が自分にあっているのかも分かってきました。
 学年末に大きなテストがあるので、それに備えてこれからも頑張りたいと思います。

 9年生は、もうすぐ高校(high school)に向けての試験があるそうで、昼休みに勉強している人などが増えている気がします。
 ちなみに、カナダやアメリカでは、日本のような高校受験がはないケースが多いです。日本で言う小学生、中学生、高校生に当たる人たちを、1~12年生とまとめて呼んでいることもあってか、高校に入学するのは日本ほど大変ではないそうです(もちろん、国によって様々だとは思いますが)。
 
 昨日は春休み前の最後の一日で、午後の授業がなくなり、ゲームや映画、ダンスパーティーを楽しむことができるようになっていました。
 ゲーム、映画、ダンスの中で好きなものを選び、それぞれの場所へ移動します。
 途中で別の場所へ行くことは禁止されていて、事前に誰がどこへ行きたいかを先生に伝えておきます。
 このような行事は、連休前や祝日などに行われ、今年で4回目になります。
 私は、その中で映画を1回、ダンスパーティーに3回行きました。
 初めのうちは周りのノリや雰囲気に付いていけないことがありましたが、今回は私もそこそこに、他の人たちと楽しめたと思っています。
 
 因みに春休みの宿題はなく、今までの連休などでも出たことはありません。7年生は、授業でやり残した課題をやったりするだけの場合がほとんどで、8年生から日本のような宿題が始まるそうです。
 また、日本の場合は夏休みなどに行われる先生方の研修なども、平日の月曜日か金曜日に行われます。その他、日本に比べてとても祝日などの休みが多いので、おそらく日本に比べて、勉強のペースはあまり早くないと思います。
 初めのうちは少しびっくりしましたが、私としては嬉しい特徴となっています。
 
 そして今日(3月24日)は、「第29回カナダ日本語弁論大会」へ行ってきました。
 これは、カナダで日本語を勉強している人たちのスピーチコンテストの、全国大会でした。たまたま近くで行われていたので見に行ってきたのですが、私が思っていたよりスピーチのレベルが高く、驚きました。同時に、日本語は日本でしか使われていない言語なのに、こんなにたくさんの方の興味を引き付けていることにも、深く感心しました。
 スピーチの参加者は、日本の文化や伝統について、自分が日本語を学んでいたときの経験などについて話している人もいれば、日本とは関係のない近代化された社会のこと、世界の環境問題などについて話している人もいました。
 話している話題は十人十色で面白かったし、自問自答するような表現をしている人や、スピーチ台に手をついて、聞いている人に言い聞かせるように話していたりしている人もいました。
 そして、なんとなく気になったのが、自分の前の番の人がスピーチをしているときに、緊張をほぐすかのように、手首足首を回したり、肩の筋肉を伸ばすようなストレッチをしていたことです。もちろん全員がしていたわけではないのですが、そうしている人がよく目につくことがありました。
 今回のコンテストは全国大会だったので、参加者にとっても重要な機会だったのだろうし、私としても自分の母国や母国語の考え方が改められた、いい機会となりました。

2018年3月2日金曜日

カナダ見聞録#19~カナダの祭りとケベック州~


日本では、東京を中心に気温が20度くらいまで上がったと聞きました。エドモントンの今日の最高気温-3℃、最低気温は-11℃です。日本ほどではないですが、ここ数日で気温がぐっと上がり、ようやく春が近づいて来ている気がします。最近は雪解けも始まり、学校に登校する人も少しずつ薄着の人が増えてきている気がします。

2月28日は、学校で「French Canadian Carnival」という行事がありました。この行事は、カナダのケベック州で毎年行われている大きなイベントを、学校の生徒たちで楽しめるように再現したものだそうです。一人2ドルずつ事前に学校に払い、一日たくさんのイベントを楽しむことができました。
私たちは、午前中には室内でできるゲームをしたり、伝統的なダンスや遊び、楽器を体験したりしました。
体験してみた楽器は、「spoons」と呼ばれていて、木製のスプーンを二つくっつけたような形をした、単純な楽器です。この楽器で、手や太ももを叩いて演奏します。私たちは、簡単なリズムを取ったり、最近流行りの曲(私はほとんど知らない曲でしたが)などの拍を取ったりして楽しみました。この楽器を使って演奏している動画を見つけたので張っておきます。
https://youtu.be/irBMDmUtuoA
私たちは大人数で楽しみながらやってみましたが、極めればここまでできるようになる、奥の深い楽器なんだと思いました。

昼休みは、購買で売っているものが半額になっていたり、先生が歌やギターを披露してくれたりと、いつも以上に盛り上がりました。

昼休みが終わると、学校の校庭に用意された様々な遊びを楽しみました。2時間以上も外にいましたが、幸いにもその日は暖かく、体を動かすことも多かったためか、ほとんど寒いと感じることはありませんでした。外では、ホットチョコレートや雪の上で作るMaple taffyというお菓子をを食べることもできました。このお菓子は、雪の上に温めたメープルシロップを垂らし、それを木のヘラのようなもので絡めとって飴のような形にします。とても簡単に作れますが、ケベック州から始まった伝統的なお菓子です。
「Maple taffy」の画像検索結果 「Maple taffy」の画像検索結果

また、綱引きやホッケー、そり、馬車などを体験しました。この行事は、主に9年生が中心となって計画を立ててくれていて、実行委員の人は「Sash」という伝統的な衣装を身に着けていました。
関連画像
これは、腰に巻く帯のようなもので、昔、貿易などで重い荷物を運ぶ際に、腰を保護するためにも使われていたそうです。
因みに、カナダのケベック州という地域は、フランス語を公用語として使っています。これは、昔フランス人の入植や移住が関係しているそうです。そして、ケベック州は、今でも独立の動きがあり、ケベック州のフランス系の人のことケベコワ」と呼ぶなど、自分たちのアイデンティティーを守ろうとする動きが強いそうです。

今日の行事をきっかけに、カナダについてより深く知ることができたと思うし、ケベック州についても少し知ることができました。
また、今日一日で多くの人と仲良くなれたと思うし、同じ学校の幼稚園生と触れ合える機会もあり、とても楽しい一日となったと思います。