2017年11月27日月曜日

カナダ見聞録#13 カナダの学校生活



 今日に最高気温は-2℃、最低気温は-8℃。
 ここ最近、急に寒くなったり暖かくなったりを繰り返しています。
 学校に登校するときはまだ薄暗く、きれいな朝焼けを見ることが出来ます。


 もう11月の終わりに差し掛かってきましたが、12月23日からはもう冬休み。12月6日には「Band」クラスでクリスマスコンサートがあります。

 
 楽しみな行事が待っていますが、やっぱり学校で一番大変なのは、国語や社会などの授業。
 ですが、数学や理科は、慣れてくればそんなに負担ではなくなってきました。

 カナダの学力って…?

 もちろん学校によっても学力は違いますが、数学では、すでに小学5年生くらいで習ったようなことをやっています。数学は、すでに3回テストをしていますが、これなら問題なくついていくことができそうです。理科でも、6年生の頃に習った地層の学習などをしました。その他に、鉱石の種類や、鉱石の硬さを表す単位なども勉強しました。

 カナダならではの勉強方法!
 
 また、新しい単元で、「個体、液体、気体は温度によって体積が変わる」ということも勉強しました。私は4年生のころにすでに習っていましたが、私的にはとても楽しい授業でした。
 例えば、気体と液体の体積が温度によって変わるのを確かめるために、空気と水をそれぞれ入れた風船を用意しました。そして、その風船の円周を測り、その風船を外へ持っていきます。その時の外の気温は、-2℃。「水が凍っちゃったらまた体積も変わってくるのでは?」と思いましたが、問題なく体積の変化を確認できました。ここが寒い国だからこそ、できる実験でした。

               風船の束のイラスト





個体の方は、次の動画を見て学習しました。


 日本でもやった、鉄の輪と鉄の玉を使った実験です。
 初めは輪っかに玉が通らないようになっているのですが、輪を温めると、体積が大きくなって玉が通るようになる…という実験でした。
 動画を見ただけですが、玉が通ったときは、教室のあちこちから「おお~~~!」「わ~~~!」「ひゅ~~~!」と、歓声が上がりました。私たちは7年生といえど、飛び級している人もいるので、10才くらいの人もいます。
 理科の場合、授業についていくのはやっぱり大変ですが、実験や観察も多いし、皆と楽しく授業を受けられるので、結構好きな教科です。
 
 カナダと日本の学力を比較!
 
 日本の学力は、世界でも高い方だと言われていますが、最近興味深い情報を得ることが出来ました。

 2011年に書かれたものですが、「OECD」と呼ばれる国際的な生徒たちの学力を調査したものによると、日本の学力は世界で8位と上昇し、話題になったそうです。
 そしてカナダは、なんと6位なんだそう。特にここ、アルバータ州は、カナダの中でも学力が高い方なんだとか。
 これは知らなかった…。

 カナダのテストについて
 私がカナダの学校で、一番すごいと思うのはテストについてです。カナダは、「多文化主義」と呼ばれるだけあって、色んな国のクラスメイトがいます。そのうちの殆どの人は、英語がペラペラで、友達とも問題なく話しています。ですが、書くのが苦手だったり、英語だけで理科や社会などの難しい単語や内容を理解するのは大変だったりする人もいるそうです。

 そして、そんな人達のために、他の皆とは少し違ったテストを用意してくれます。
 例えば、問題数を少なくしたり、選択問題では選択肢の数を減らしたり、専門用語には、図やイラストを添えてくれたり…などなど。
 このようなテストを、理科では「modified」と呼んでいて、日本語では「変更された、修正された」という意味だそうです。
 黒板を使って答え合わせをするときも、通常のテストの横に、「modified」のテストの答えも用意してくれます。
 私も、最初にやったテストはかなりひどい結果でしたが、この「modified」のテストになってからは、理科や社会でも、70%や80%くらいを取れるようになりました。(この学校では、テストの点数はパーセンテージで表されます。)
 
 カナダは、豊かな自然があったり、メープルシロップが美味しかったりと、その他にもたくさんの魅力があると思います。それは、カナダに一週間しか滞在していないとしても、見つけれる魅力だと思います。ですが、普通、外国に旅行に行ったりして、「教育制度」に関する魅力を見つけることは、殆どないと思います。カナダに来て半年近くが経ち、長い間滞在してみて初めて分かることが、増えてきたと思います。
 これからは、観光などに行くのもいいですが、ここエドモントンに隠れている魅力を、見つけていきたいと思いました。

2017年11月12日日曜日

カナダ見聞録#12~カナダの11月11日~


 今日の最低高温は℃、最低気温は℃です。もうすっかり雪も積もり、ここ数日間で一気に冬へ近づいてきている気がします。
これは、登校時の写真です。


 さて、今日は11月11日、日本ではポッキーの日として有名ですよね。カナダでも、ポッキーを手に入れるのはそれほど難しくはありません。
 でも、カナダは、11月11日にはポッキーの日よりも大事な行事があるんです。
 それは、「Remembrance Day(戦没者追悼記念日/休戦記念日)」です。
 この日は、第一次世界大戦と、第二次世界大戦で亡くなった軍人達を追悼する日です。11月11日午前11時には、ショッピングモールなどで1~2分間の黙祷が行われることもあります。
 とは言え私は、カナダが第一次世界大戦と、第二次世界大戦にどのように関わったかよく分かっていなかったので、簡単にご紹介します。

 第一次世界対戦(1914~1919)

 第一次世界大戦には、カナダは、イギリス帝国の一員として参加しました。6万人もカナダ軍兵士が亡くなったそうです。このことがきっかけとなり、イギリスはカナダに外交権(独立している国家が、他の国と交渉できる権利のこと)を与えました。

 

第二次世界対戦(1939~1945)

第二次世界大戦では、イギリス連邦軍の一員になりました。カナダは、「ノルマンディー上陸作戦」でも活躍しました。この作戦は、1944年6月6日に行われた侵略作戦のことで、200万人近い兵士がドーバー海峡を渡って、フランス・コタンタン半島(当時はドイツに占領されていました)に上陸しました。史上最大規模の上陸作戦だそうです。
赤い印が、ドイツ軍の部隊。兵士、空軍、海軍が工夫して侵略を進めていきました。

 カナダは、第一次、第二次世界大戦で約10万人の兵士が亡くなりました。


 街では、10月末から11月11日にかけて、募金活動が行われます。ショッピングモールでは、募金箱を持った人がいたり、コンビニやレストランにはレジに募金箱が置いてあったりするそうです。
 そして、それらに募金をすると、赤いホピーのバッチがもらえます。
 なぜ赤いポピーかというと、第一次世界大戦で戦った軍人、John McCraeさんの詩、”In Flanders Fields”が由来となっています。

In Flanders fields the poppies blowBetween the crosses, row on row,That mark our place: and in the skyThe larks still bravely singing flyScarce heard amid the guns below.We are the dead: Short days ago,We lived, felt dawn, saw sunset glow,Loved and were loved: and now we lieIn Flanders fields!Take up our quarrel with the foeTo you, from failing hands, we throwThe torch: be yours to hold it highIf ye break faith with us who die,We shall not sleep, though poppies growIn Flanders fields

「In Flanders fields the poppies blow Between the crosses, row on row,」
 激戦区だったフランドル地方には、ポピーが一面に咲いていたという意味です。
 戦争が終わった後、兵士を引退して仕事を無くした人々への生活費などを募るため、その兵士たちの奥さんが赤いポピーのバッチを売ったことがきっかけだそうです。
 今では、医療機関や研究費にも使われています。
 
 しかし、このポピーに「戦争反対」といったの意味は込められいないという理由などから、あえてポピーを付けない人もいます。また、ほとんど見かけませんが、赤いポピーではなく白いポピーを付ける人もいるそうです。
 
 首都のオタワでも、大きなセレモニーがあり、その様子をテレビで見ることができました。

 また、11月8日(11月11日には学校がないから)には、学校でもみんなで体育館集まって動画を見たり、歌を歌ったりしました。
 私は、この日がこんなに特別な日だとは全く知らなかったので、何が起きているのか、初めは全く分かりませんでした。朝、先生に配られた赤いポピーをよく分からないままに胸につけ、その集会に参加しました。
 時間になると、体育館の後ろのドアが開き、9年生の「band」(吹奏楽部のようなクラス)による、楽器の演奏が始まりました。
 そして、カナダの国旗を掲げた9年生と、その後ろに8人くらい、学年はバラバラの生徒たちが行進して入ってきて、ますます何をやるのか分からなくなりました。
 国旗を体育館の正面に置くと、その人たちは席に戻り、各クラスの代表が、赤いポピーで作った花輪を、その国旗の周りに置きました。
 その花輪に、十字架と石碑のようなものが書かれていたので、誰か、偉い方が亡くなったりしたのだと思いました。
 そして、全員で国歌を合唱し、一分ほどの黙祷もしました。
 その後、先ほど紹介した”In Flanders Fields”という詩を小学3年生くらいの生徒たちが朗読し、年齢はバラバラの合唱団がを歌いました。
 また、9年生の「band」(吹奏楽部のようなクラス)が、曲を演奏してくれましたが、曲名はわかりませんでした。
 その時の私に分かったことは、「これは何か大事な行事らしい」ということだけでした。
 それから、今だったら納得がいきますが、学校の先生ではない、大人の女の人が、正面の国旗に向けてトランペットを吹きました。日本ではあまり見られませんが、北米やヨーロッパでは、追悼の時にトランペットを吹く習慣があります。
 最後に、10分ほどの動画を見ました。その動画に、戦争中の様子や、亡くなった兵士のお墓などの写真などが映し出され、やっと、これは戦争についての集会なんだと知ることができました。

 それから、家に帰って、11月11日はポッキーの日以上に大切な日であること、なぜみんな赤いポピーの花を付けていたかなどを知ることができました。
 
 私は今まで、追悼式などに行ったことも無ければ、海外生活が長いためお墓参りに行ったようなことさえも、あまり記憶にありません。
 ですから、他の国と比べることはできませんが、幼稚園生から9年生が参加するこのような集会があるお陰で、文化や歴史をより効果的に、次の世代へ語り続けることができるのかなと思いました。
 それが、よく分からないままに参加した集会で、何となく理解できたことでした。

2017年11月1日水曜日

カナダ見聞録#11

 随分前のことになりますが、10月7日から9日の間、カナダを代表する観光地、「バンフ(Banff)」に行ってきました。エドモントンから南に300km程の所にある、人口約8000人の自然豊かな街です。
バス乗り場から見たカナディアンロッキー。

  
この街は、木造の建物が多いのが印象的でした。



観光地の殆どに、このような形のゴミ箱がありました。環境を守るには、このようなリサイクル習慣が欠かせないですね。




 この町からは、カナディアンロッキーを見ることができたり、バスで数十分の所には有名な湖があったりして、毎年多くの観光客が訪れるそうです。
 私たちは、山の上からきれいな景色を見たり、バスツアーで湖を見学したりしました。
 
 私たちが最初に行ったのは、「サルファー山(Sulphur Mountain)」という山。
標高約700ⅿの山でしたが、天気にも恵まれて、ポカポカするほど暖かかったです。
ゴンドラで10分ほど登ったところに、遊歩道のように長く続いている展望台があります。
 


階段が多く、溶けて水っぽくなった雪に注意が必要でした。



展望台はとても長く続いていて、所々にベンチや掲示板もありました。

時には雪がちらつくこともありましたが、基本は青空が広がっていました。

少し紅葉も残っているところが、この季節でないと見れない景色だったと思います。

次の日、私たちはバスツアーで湖に行きました。見学した湖は、「レイク・ルイーズ湖(Lake Louise)」「モレーン湖(Moraine Lake)」「エメラルドレイク湖(Emerald Lake)」の3つです。
 
最初に行ったのは、「レイク・ルイーズ湖」。
湖の畔には有料の双眼鏡があって、遠くの山などを細かく見ることができます。

観光に来た時間が朝早くて、まだ太陽が登りきっていませんでした。


横から太陽の光が差し込んでいて、綺麗でした。


これは2番目に行った湖、「モレーン湖」。
とした雰囲気があって、個人的には一番好きな湖です。
ずいぶん高いところから見下ろしていますが、そこまで行くのが大変でした。


そしてこれが、最後に行った「エメラルドレイク湖」。
時折、山に霧がかかることもあって綺麗でした。

私が行った湖の中では一番大きく、開放感がありました。ちょっと寒そうですが、カヌーを楽しんでいる人もいました。

湖の他にも、「Takkakaw Falls」、「ナチュラル・ブリッジ(Natural Bridge)」と呼ばれる滝にも行ってきました。
Takkakaw Fallsは、水が崖の上からすごい勢いで落ちてくる滝です。
細いけど勢いのある滝で、近くでは水しぶきがたくさんかかりました。

滝の近くからは、遠くまで続いている川と、その奥に聳える山を見ることができます。
そしてこれが、「ナチュラル・ブリッジ(Natural Bridge)」。
 
この滝は、長い年月をかけて岩を削り、このような形に完成したそうです。
先程の滝とは対象的に、高さもほとんど無く、滝と言えるかも怪しい程です。


 この旅行で見ただけでも、山や湖だけでなく、滝にもいろいろな種類がありました。
 今回は殆どが写真となってしまいましたが、その様子が少しでも伝わったらと思います。


 学校では、テストの点数はやばいことになっていますが、だんだんクラスには馴染めて来ている気がします。
 今週の土曜日には、私が取っている選択授業の「バンド」で、プロミュージシャンによる特別授業があり、楽しみにしています。
 
 それでは、今回はここまでにさせていただきます。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!